iBeacon/Eddystoneで滞在時間を管理

■iBeaconの概要
BluetoothのiBeacon/EddystoneとiPhoneを活用すると、指定場所の滞在時間を秒単位で管理できます。

滞在時間の管理、入退室の管理、出退社の管理、タイムカードという面から考えると、Geofenceを用
いた管理も一つの方法ですが、せいぜい分単位のおおまかな管理が限界です。

iBeaconを使用すると、信号を発するUSB端末のBluetoothを受信したiPhoneがその時間を記録します。
時間管理だけにも使用できますが、それをきっかけにWebhookで外部の操作をしたり、カレンダーに
書き出して管理したり、共有ができます。

■iBeaconの使い方(ビーコンの設定)
まず、iBeaconを発するUSB端末が必要です。
おすすめはFeasycomのFSC-BP-101Eです。電池タイプと異なり、USB電源タイプですので安定したビー
コンを出力し続けます。(バッテリ対応は出力も低いため、電波が途切れることがある)
残念ながら国内では販売されていませんが、便利なものでAliExpressを使うとメーカーからダイレクト
に購入できます。3個くらい同時に購入すると日本までの送料込みでも1個あたり800円くらいでした。
1週間くらいで届きました。技適に関しての確認と責任はは各自でお願いします。

iPhoneに設定アプリのFeasyBeaconをインストールしておきます。
先ほどのiBeaconをUSB電源に差し込むと、ビーコンが発されるのでアプリのSettingからそれらしい
端末を選択し、初期パスワード(PIN)の000000を入力するとUUIDとMajor/Minarの英数字が表示
されますので記録します。これでビーコンを特定します。

URLはアドレスの広告をビーコンで発する場合に使う設定なので、Enabledをオフにしてかまいません。
iBeaconを1つ稼働させれば良いです。これで、ビーコン側の設定は完了です。
なお、この初期パスワードは変更できます。パスワードを忘れた場合、機器の電源を入れてから1分以内
であれば初期パスワードで再設定できます。

■iBeaconの使い方(iPhone側の設定)
Geofencyをインストールします。
「監視中」と「頻繁」の機能に大別されますが、頻繁の方はGPSの位置情報を記録するツールです。
今回はiBeaconの記録に使用するため、監視中を開き、右上のプラスマークからiBeaconを追加します。
わかりやすい名前をつけて、先ほど記録したUUIDとMajor/Minarの英数字を入力したら完了です。
これでビーコンの電源が入っていて、iPhoneがその Bluetoothを受信できる範囲にいるときは、滞在時
間として記録することができます。通知はもちろんデータの出力、カレンダーやWebhookへの連携に
対応していますので、オートメーション化などにも活用できます。WebhookはPOST/GETそしてJSON
としてPOSTなどに対応し、HTTPSのアカウントとパスワード保護にも対応しています。さらには「動
作活動」の設定で次の場合のみ機能させることができます。「静止」「歩行」「ランニング」「自動車」
「サイクリング」です。

■応用
例えば、お客様が特定の室内に滞在した時間を厳密に記録したいとか、入室(ビーコンの受信)と同時
にWebhookを使用してオートメーション化のシステムを組むなど、アイデアは広がります。
個人ユースでも、室内や車内の滞在時間を管理したり、その場所にいつからいつまで居たかを秒単位で
確実に補足できますので、おもしろい使い方ができると思います。

■まとめ
以上により、GPSによる位置管理よりも綿密に位置管理、そして滞在時間の管理をするツールとして、
ぜひiBeaconを試してみてはいかがでしょうか。初期の端末は(別メーカー品ですが)2016年から使用
を継続し、壊れることなく毎日秒単位の補足ができています。ビーコン自体は電波を発し続けているだ
けで、それらを記録しているのはiPhone側ですが、そのどちらも安定して記録することができています。

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